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トラブルになる前に

故障によるトラブルを未然に防ぐ方法があります

故障によるトラブルを未然に防ぐ方法

PLC・シーケンサーは、機械の動きを制御する重要なパーツです。実際に故障してしまうと機械全体が動かなくなり、工場のラインが停止してしまうような大きなトラブルに発展することも考えられます。しかもすべての設定や回路をはじめから制作するのには、大変な労力と費用が必要です。

とはいえ、日ごろから適切な点検やメンテナンスをしておくことで、トラブルは未然に防ぐことができます。こちらのページでは、PLC・シーケンサーの故障によるトラブルを予防するための方法についてご紹介します。

今からはじめる!トラブル予防対策

PLC・シーケンサーのトラブル予防には、いくつかのアプローチがあります。大きなトラブルを防ぐためには、以下のうちの「どれかひとつだけ」ではなく、すべてを総合的に行うことが大切です。

1.バッテリーの交換
交換期間の目安 盤内温度が40℃以下で常時通電の場合は、2~3年に1回が目安です。
コスト 1.6~3.2万円+バッテリー代+諸経費
※手順を覚えてご自身で対応される場合、費用はバッテリー代のみ(数千円)になります
アドバイス 1ヶ月に1回など、定期的にPLCのバッテリー交換ランプが点灯していないか、確認する習慣をつけましょう。予備のバッテリーを持っておくと、すぐに対処できます。また、連休などの長い停電の前や頻繁に電源を切っているPLCは、交換サイクルを早めにすることをおすすめします。
備考 バッテリーがないPLCもあるので、注意が必要です。
2.パラメーターのバックアップ

プログラムが消えてしまった場合、パラメーターを一から設定し直すには大変な労力とコストがかかります。

交換期間の目安 バッテリーの交換時期(2~3年に1回程度)に合わせてバックアップを取ることをおすすめします。
コスト 1.6~3.2万円+諸経費
アドバイス 停電時やPLCが故障した際、バックアップを保存したメモリーカードを新しいPLCに挿入するだけで、かんたんにパラメーターをコピーできます。パラメーターを変更しないPLCの場合、一度バックアップを取っておけば、その後は必要ありません。
備考 すべてのPLCに、バックアップを取るためのメモリーカードが挿入できるわけではありません。
3.制御盤の熱対策

制御盤は環境によって壊れやすくなるケースがあるため、定期的な点検・診断・対策が必要です。当社では導入しやすい熱対策からお勧めしております。

コスト 1.6~3.2万円+部品代+諸経費
アドバイス 制御盤に使われる機器の使用温度は5℃~40℃程度です。この40℃を越えてくると故障率が変わってきます。インバーターやトランス、PLCや直流電源(パワーサプライ)等が熱源となり、制御盤の温度が上昇します。制御機器の中には電解コンデンサを用いた部品が多く、周囲温度30℃で8万時間という寿命が40℃になると4万時間、60℃になると1万時間になってしまいます。また、熱で古いPLCが暴走するという危険性もありますので効果を感じやすい熱対策は制御盤保護に有効です。ただし、ファンとルーバーを付ければ大丈夫というわけではありません。盤内発熱量と周囲温度も重要になります。また、スペースの問題で各部品が密着して取付けている制御盤も注意が必要です。盤内温度がさほど高くなくても排熱できず局所的に高温になっているケースがあります。盤にスペースがある場合はファンとルーバーで様子を見たり、スペースが無い場合はクーラーで強制的に冷やす等のケースバイケースでの対策が必要になります。まずは御盤内に温度計を設置して現状を把握してみては如何でしょうか?会社もそうですが風通しが重要になります。
備考 盤内温度が40℃を超えないようにしましょう。
4.接点寿命がある部品の定期交換とトランジスタ出力化

PLC(シーケンサー)のリレー出力ユニットや電磁開閉器、電磁接触器、リレーには接点の寿命があります。全てを交換する必要はありません!ポイントを押さえた定期交換をすれば最小限の費用で日本製の制御盤は長く稼動します。

コスト 3.2~万円+部品代+諸経費
アドバイス 制御盤の出力先には大きくわけて2つのタイプがあります。モーターやヒーター、電磁弁といった瞬間的に大きな電流が流れるコイルを必要とするタイプと、そうではないタイプです。コイルを必要とするタイプを誘導負荷、必要としないタイプを抵抗負荷と考えて大体OKです。この誘導負荷をON/OFFしている制御機器をポイントに使用頻度によって交換します。また、シーケンサーの出力ユニットも同様に接点出力寿命がありますのでユニットが発売中止になってしまうとPLC(シーケンサー)のリニューアルで大きな費用が必要になります。そんな時は出力寿命が半永久的なトランジスタ出力に変更しておく事で長寿命化と費用を抑えることができます。
備考 壊れない部品は滅多な事では壊れません。
5.図面とソフトウェアの保管

納入時の図面とソフトウェアがデータで保管してあれば、本体のプログラムが消えてもすみやかに復旧することが可能。大きなトラブルの予防につながります。

コスト 不要
アドバイス 紙の図面でわたされるケースもありますが、年数が経過すると読みづらくなりますので、データで確保しておきましょう。ソフトウェアは必ずコメントつきでもらってください。
備考 納入時にメーカーからデータでもらっておきましょう。基本的に頼めばすぐに、メーカーが用意してくれるはずです。
6.身近で頼れる業者を確保

実際に故障してしまった場合、一から業者から探していては復旧に時間がかかってしまいます。また急いで探した業者は、信頼できるかどうかわかりません。すみやかに復旧できる頼れる業者を、できる限り早く確保しておきましょう。

コスト 不要
アドバイス PLCの故障だと思っていたのに、制御盤内の違う部品が故障していたというケースもあります。当社ではその場合もできるだけ一度に修理できるよう、パソコンとテスター、工具箱をご用意してご訪問。ハード、ソフト両面でご対応いたします。
備考 当社はスタッフ全員が、第二種電気工事士の資格を保有しています。国内外を問わず工事を承っており、特に関東・でのフットワークには自信があります。

私たちにご相談ください

PLC・シーケンサーが故障した場合、復旧するまで工場の生産ラインなどがストップしてしまう可能性もあります。故障時の影響を最小限に抑えるために、日ごろから上記のような適切な予防対策を講じておきましょう。PLC・シーケンサーの専門家「トップツーシステム」にご相談いただければ、次に壊れそうな箇所や寿命などについて点検・アドバイスすることも可能です。

また故障してしまった場合にも、迅速かつ丁寧に修理を行います。現在使用している制御盤・PLC・シーケンサーの導入から時間が経っている企業様、点検やメンテナンスがでてきていない企業様などは、当社までお気軽にご相談ください。

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